どるぅさんの
サブストーリー
〜どるぅの冒険〜

 

第1章 第2章 第3章<最終> 「再生編」  
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練金編<new>        

 

「第1章」

 ある朝、オヤジが云いました。
「どるぅよ、おまえももう15だ」
 何故か棒読み。
「さあ、たびだつがよい」
 首根っこを捕まれ、そのまま表におっぽりだされる。
「これで町へ行って装備をととのえるのだ」
 ちゃりーん、と100s硬貨1枚が投げられた。

 どるぅ、ランニングシャツとトランクス1枚で立ちつくす。
 手にはしっかり100s硬貨。

「どるぅよ、立派になって帰ってくるのだぞ…」
 扉の裏で、オヤジ激涙。
 子離れが出来ていないオヤジであった。

 そうか、いきなり町にランニングやシミーズ一枚の連中が現れるのはこういうとこか。
 昔年の謎がとけた。どるぅの雑学(技能効果なし)が1上がった。
「にゅう」
 口癖。

 さて、これからどうしたものか。
「にゅうにゅう」
 思案中は口癖2回。
 そういえば、ランニングやシミーズ一枚の連中はそのまま町の下の訓練所に入っていったはず。
 昔年の謎がとけた。どるぅの雑学(不要技能)が1上がった。
「にゅうにゅうにゅう」
 思案結果が出た。口癖は3回。

 そうと決まれば早速実行。
 どるぅの職業は裁縫士兼戦士。
 とりあえずまともに戦えるようになるまで戦闘技能を伸ばす!
 硬い決意を胸に、訓練場をくぐった。 

 訓練所卒業。
 実は知り合いの芝村に3万sの借金をし、装備できる最高の武装で訓練を行った為に速攻で卒業。
 裁縫が出来るようになれば3万なんかあっという間さ〜、などと気楽な気持ちで借金完了。
 ちなみに無利息だ。

 そのままラムパス湿原へ狩りに出動。
 鎧もLvに合わせ新調し、いざ参らん!

 豚は硬かった。
 ゴブリンも硬かった。
 下手をするとスライムすら倒せない。
 どるぅは世の中の無情を知った。

 それでも、柔らかめのスライムをせっせと狩っていると、見たこともないちょんまげ女が近づいてきた。
「にゅうっ!」
 どるうの周囲を、氷の小爆発が包み込む。
 その後、すごい音と共に周囲が黒煙につつまれる。
「死んだ後に屁すんなよ」
 魔法を使ったちょんまげ女が言い放つ。
 これは、アイスボールと煙幕…そうか、こういう効果か。
 どるぅの雑学(生活の知恵)が1上がった。

オラハチンジマッタダー

 どるぅ、墓場でランニングシャツとトランクス1枚で立ちつくす。
 そうか、墓参り中にいきなりランニングやシミーズ一枚の連中が現れるのはこういうとこか。
 どるぅの雑学(すこしは使える豆知識)が1上がった。

 何故か、墓場の出口にオヤジがいた。
「どるぅよ、死んでしまうとはなさけない」
 相変わらず棒読み。

 死んだ場所に戻ってみると、チャットリング以外は何も残ってなかった。
 そうか、ルートとはこういうことか。
 どるぅの雑学(もういいかげん飽きてきた)が1上がった。

 快調に豚やゴブリンを狩り続け、同時に魔物やPKに狩られ続け、やっとLv18にもなった。
 剣も回避をLv4になり、ますます絶好調。
 今日も、ぶひぶひと豚を狩っているとき、はたと気付いた。
 裁縫士なのに、裁縫技能あげてないじゃん。
「にゅう」
 これはまずい。額に汗がたらりと一滴(古典)。
 現在借金3万s、これでは返済のめどすらたたず。
「にゅうにゅう」
 この手に詳しい知人を検索。
『検索中…一件の該当者があります』
 そう、裁縫士で年齢もLvも近く、それでいてばりばり稼いでいるビザンティがいた。
「にゅうにゅうにゅう」
 そうと決まれば早速実行。

 裁縫ギルドにいたビザンティを表に引きずり出す。
(以前ギルド内で喋って、しこたま怒られ雑学技能も上昇済み)
「で、裁縫技能はいくつだって」
 どるぅは、ためらわずに1と答える。
 ビザンティは頭を抱えた。
 ビザンティは憂鬱状態になった。
 ビザンティのやるきが1下がった。
「取りあえず技能を上げよう。器用さを上げるのも必要だけど、まず技能がなければ話にならないから」
 ビザンティが諭すように教える。
「にゅう」
 どるぅの裁縫知識(これは必要)が1上がった。

 学習した内容を生かして、どるぅは裁縫技能を上げた。
 馬を殴り、蟹を食べ(とれとれぴちぴち蟹料理♪)、得られた玉を全て裁縫にそそぎ込む。

 しかし、さらに大問題が発生した。
 馬に蹴り殺されるのだ。蟹に逆においしくいただかれてしまうのだ。
 そう、全てを裁縫にそそぎ込んだ為、こんどはまともに狩りが出来なくなってしまったのだ。

 再度、ビザンティに相談すると、
「すまん、実は俺もだ」
 そう、ビザンティも馬に、蟹に狩られている立場だった。
「にゅうう〜」
 どるぅは泣いた。
 ビザンティも泣いた。
 漢ふたりの熱き号泣はとどまる事をしらなかった。

 そして、どるぅはというと…

 今日も墓場で「にゅう」と云うのだ。
(雑学技能も上がってたりもする)
 

 

「第2章」

 今日も今日とて馬を狩る
 明日も明日とて蟹を狩る
 そして墓場に直行さ
 当然ながら遺品は無いさ
 チャリンだけ拾いにサイエフにいくのさ
 るるる〜♪
(作詞:どるぅ 作曲:どるぅ 歌唱:どるぅ)

 怪しくも、もの悲しい歌を口ずさみながら、どるぅはサイエフを徘徊していた。
 歌の合間に「にゅう」「にゅう」が挟まるのはご愛嬌。

 さすがに、馬や蟹に墓場直行便に乗せられる回数は減っている。
 しかし、馬や蟹を倒してもレベルが上がりにくくもなっていた。
 それでいて、まださくっと殺されたりもするので、減った分の経験値を取り戻すべく無理をすると、また墓場に立ってたりする。
 口の中が塩辛いのは、きっとあふれた涙のせい。

 苦労して得た裁縫技能も、横でビザンティが、
「マント作ってたけど所持限界になったんでケープを作ってみた」
 とか云う側で、マント6着しか作成出来なくて滝涙したり。

 雑学技能(役立たず)はついに成長限界になった。

 でも、よいことももあったのだ。
 祝、借金完済!
 裁縫で少ないながらもこつこつと利益を上げ、遂に3万sの返済を完了したのだ。
 借金が無いのは身軽なのだ。

 しかしながら、いいかげん蟹や馬でのレベル上げは限界に近い。
「にゅう」
 こいつはどうにかせにゃーならん。
「にゅうにゅう」
 …集団暴行…いやいや、強敵は皆で力を合わせて…
「にゅうにゅうにゅう」
 意思決定、みんなでいじめを…いやいや、志を同じくした仲間とともにレベルを上げよう。

 まず、同病相哀れむなビザンティと一緒に犬狩り。
 犬のくせに火を噴くし、この前独りで狩ろうとして犬の餌になったりもした。
 苦戦しながらも、時々にゃんこギルドのエイニスさんやゆりぃさんに支援を受け、ちょっとずつ、ちょっとずつ成長していった。

 3歩進んで2歩下がるを実地体験し、ついにどるぅはLv24になった。
「まんととまんととまんとっと〜♪」
 どるぅは怪しい踊りを踊った。
 周囲のやる気が10下がった。

 どるぅには夢があった。
 自分が縫った防護力改造マントで冒険をするというささやかな夢。
 いま、裁縫士ギルドで、その夢に邁進している。

「にゅう」
 失敗し、耐久1/10マントを手に入れた。
「にゅうう」
 失敗し、耐久1/10マントを手に入れた。
「にゅううううぅ」
 失敗し、耐久1/10マントを手に入れた。

 袋の中に耐久1/10マントを詰めながら、それでも布を買いに走る。
 口の中が塩辛いのは、きっとあふれた涙のせい。

 ぱぱらぱっぱぱー♪
 どるぅは改造マントを作成した。
 どるぅはうれしさが10上がった。

 耐久1/10マントを17着も作ってしまったのも気にならない。

 ここで一服…さて、技能上げをしよう。
 まず貢ぎ物。一般には乾し肉がいいといわれているが、あえてパンを使う。
 さらに、2礼2拍手1礼し、おもむろに技能上げを!
−レベル上げに失敗しました−

 …気を取り直し、とりあえず町を出て湿原でスライムを狩ってみたり、裁縫をしてみたり、一晩ねかせてみたりしたのちに、再度技能上げを!
−レベル上げに失敗しました−

 裁縫特化戦士どるぅよ、Lv24が泣いているぞ。
 自作した改造マントをはためかせ、リベットアーマやスケイルアーマの連中と一緒に蟹を狩る。
 口の中が塩辛いのは、きっとあふれた涙のせい。
 雑学技能(勘弁してくれ)は成長限界が延長され、今後も快調に技能を伸ばしていくことだろう。

「にゅぅ〜!」
 

 

「第3章」


 どるぅは、まだサイエフにいた。
 今日は蛇狩り、ふっふー♪

 普段は競争率高くて狩れない蛇を、早朝の空いてる時間に狩るのだ。
 馬、蟹はもう無理。
 レベルが上がりまっせん。

 サイエフ南の水辺、普段は魔物より人のが多い空間に陣取り、蛇を探す。

「にゅ」
 グリフォンが飛んでる。
 まだ全然かなわないので、逃げ。

「にゅにゅ」
 逃げた方向グリフォンが飛んでる。
 まだ全然かなわないので、方向転換し逃げ。

「にゅにゅにゅ」
 逃げた方向グリフォンが飛んでる。
 まだ全然かなわないので、方向転換し…。

 グリフォン7匹にかこまれた。
 どるぅは逃げられない!


 ああ、町の灯りがとても綺麗ねラスラン。
 オレンジライトラスラン〜♪
(ちなみに墓場から見えるラスランは壁だけ)


 我泣き濡れて蟹とたわむる。
「にゅ…(汗)」
 わらわらと、蟹が出現。

 とれとれぴちぴち蟹(が)料理〜♪(涙)



「…にゅう…」
 戦士技能をおざなりにした報いか。
 戦士ギルドを見上げ、ため息をつく。 
「にゃあ」
 †スウ†が現れた。
「にゅう」
 どるぅも鳴く。
「レベル上げ支援してもらってるにゃあ」
 みると、ニャンコの面々が…。
「ながまにいれでくでー」
 どるぅ滝涙。はためにみると水色の昆布のようだ。
 こうして、どるぅはLv26にまで引き上げて貰った。
 感謝感激雨霰(さて、何人が「あられ」と読めるだろう?)。


 さて、ここまで来れば大丈夫。
 さあ、盆地に犬狩りだ!

 ペットフードはドギー○ン(涙)



「にゅうにゅうにゅうにゅうにゅう!」
 犬餌経由墓場帰りの後、蟹に八つ当たり。
「にゅ…(汗)」
 わらわらと、蟹が出現。

 もうかりまっか、墓地墓地でんな(涙)



「にゅ〜!」
 今日も今日とてグリフォンに追われ逃走。
 滝涙しながらの全力疾走なので、涙が水色の昆布のようにたなびく。


 人は誰でも幸せ探す旅人の様なもの〜♪

 どこかで聞いたような鉄道アニメの歌を歌う(in墓場)。

 きっといつかは、僕も出来るさパンク〜改〜造〜♪

「にゅ〜」

                                         (終劇)

 

 

「再生編」

 サイエフで グリに追われて 墓場行き
                 詠み人 どるぅ 

 どるぅは墓場にて立ちつくしていた。
 すると、直ぐ横に知り合いの青い方の芝村が現れる。
 もちろん装備もそのままだ。
 本当に良い時代になったものだ。
(ちなみに黒い方の芝村への借金は完済している)
「にゅう?」
 話を聞くと、バーサーカー狩り中にレイスに殺されたらしい。
 ちとまてい、貴方は2週間前に冒険者になったばかりでは?
「私は商業系の技能は伸ばしていない。
 ただひたすらに戦う為の存在だ」
 わしはまだ、グリに食われて、三途の川よ(字余り)。
「そのLvで商業技能を伸ばすと、高レベルは絶望と聞いたが?」
 どるぅは衝撃を受けた。
 高Lvの裁縫士になるには、少なくともLv20までは裁縫技能
を伸ばすべきではない。 
 どるぅは悟った。裁縫を焦りすぎ、技能の振り分けに失敗したのだ。
 もう、夢だったパンク改造もお空のかなたへ飛んでった。

「にゅう…」
 やり直せるならもう一度やり直したい…。

 神よ、我に救いを

「その願い、かなえてしんぜよう」
「にゅ!」
 いきなり耳元にて生臭い息と共に謎の言葉が。
 あわてて声の方を向くと…ラスラン掲示板。
「にゅ?」
 気付けばシャツ一枚。

「にゅー!」
 財布の中100r1枚!

「にゅぅ〜(滝涙)」
 こうなるんだったら、倉庫と銀行に全部預けておいたのに〜。
 どるぅは泣いた。
(プレイヤーも泣いた、すっかり装備やお金の事を忘れてたのだ)

 魂にまでしみついた雑学技能に導かれ、訓練所をわずか1時間で卒業。
 今回は裁縫は高Lvまでお預けにし、剣と回避技能をひたすら上げようと心にちかう。

 そして戦士ギルドにて。
「にゅぅー!(滝涙)」
 Lv3に上げるまでに2回も失敗。
「またやり直すか?」
 臭い息と共に謎の言葉。
「にゅうにゅうにゅう!」
 即決、あ、ちとまった。
「にゅーう」
 装備は倉庫、おかねは銀行。
 準備OK。
 そして気付けばラスラン掲示板前。

 倉庫から弱装備一式を出し、装備する。
 今回は訓練所は最短40分で抜け出した。

 そして戦士ギルドにて。
「ぎにゅぅー!(激涙)」
 Lv3に上げるまでに4回も失敗。
「またやり直すか?」
 臭い息と共に謎の言葉。
「…にゅう」
 倉庫、銀行、準備OK。
 そして気付けばラスラン掲示板前。

 倉庫経由訓練所着、一気に30分で卒業。
 そして戦士ギルドにて。
「…(ひたひたとあふれる涙が河のように戦士ギルドの床を流れる)」
 3回失敗。
「またやり直すか?」
「にゅ」
 そしてラスラン掲示板前。
 そのまま宿屋に行き、ふて寝。

 ああ、裁縫戦士どるぅLv1。
 技能上げはログイン人数が少ないときにやるのがいいぞ。